徒然草は意外と面白い!
笑い話から人生観まで簡単読破
徒然草って何だろう?
徒然草(つれづれぐさ)は鎌倉時代末期、1330年代あたりに成立したとされるエッセイ。日本三大随筆のひとつ。作者は卜部兼好(うらべけんこう・吉田兼好)。京都・吉田神社の神職の子として生まれた歌人、古典学者、能書家 。
全243段の内容は世俗への辛辣な批判からユーモア、死生観にいたるまでさまざまあり、多様。
もくじ
上巻
- 序段◇つれづれなるままに
誰もが知っている書きだしの一節 - 第1段◇いでやこの世に生れては
このように生きていきたいものだという理想 - 第2段◇いにしへのひじりの御代の
質実こそすばらしい - 第3段◇万にいみじくとも
吉田兼好の恋愛論 - 第4段◇後の世の事心に忘れず
一瞬で読み終わります - 第5段◇不幸に憂に沈める人の
吉田兼好らしい思考回路?
- 第6段◇わが身のやんごとなからんにも
子供は作らない方がいいそうです - 第7段◇あだし野の露消ゆる時なく
40歳までに死ねと説きつつ、自身は70歳近くまで生きていたという矛盾 - 第8段◇世の人の心惑はす事
吉田兼好ですらエロには勝てず - 第9段◇女は髪のめでたからんこそ
そんな兼好の女性対策? - 第10段◇家居のつきづきしくあらまほしきこそ
こんな家に住むのが理想なのだとか
- 第11段◇神無月のころ
中学の授業で習いましたっけか - 第12段◇同じ心ならん人としめやかに物語して
結局、真の友は得難いものなのです - 第13段◇ひとり燈のもとに文をひろげて
吉田兼好お薦めの書物 - 第14段◇和歌こそなほをかしきものなれ
懐古主義は当時から健在 - 第15段◇いづくにもあれしばし旅立ちたるこそ
旅は良いものですよね
- 第16段◇神楽こそなまめかしく
一瞬で読破できます - 第17段◇山寺にかきこもりて
これも一瞬で読破できます - 第18段◇人は己れをつづまやかにし
ここまで徹底すれば確かに清々しい - 第19段◇折節の移り変るこそ
「春はあけぼの」の徒然草版 - 第20段◇某とかやいひし世捨人の
短くも深い内容
- 第21段◇万のことは月見るにこそ
自然と触れ合えば心が晴れるのは今も昔も同じです - 第22段◇何事も古き世のみぞ慕はしき
特に言葉遣いについて懐古主義が炸裂します - 第23段◇衰へたる末の世とはいへど
天皇が住まう内裏についての兼好の見解 - 第24段◇斎宮の野宮におはしますありさまこそ
神社もまた素晴らしいのです - 第25段◇飛鳥川の淵瀬常ならぬ世にしあれば
書き出しがなんとも方丈記そっくり?
- 第26段◇風も吹きあへずうつろふ
男女の別れは兼好だって悲しいんです - 第27段◇御国譲りの節会行はれて
人の心の頼りなさはこんなときにも露見します - 第28段◇諒闇の年ばかり
一瞬で読めます - 第29段◇静かに思へば万に
過去を懐かしく思う気持ちは誰も同じ - 第30段◇人の亡き跡ばかり悲しきはなし
人の生きざまも後年には風化するもの
- 第31段◇雪のおもしろう降りたりし朝
兼好の周りにはやはり兼好に似た友人がいたのだなと納得 - 第32段◇九月廿日の比
ちょっとしたことで人の価値って判ったりするものです - 第33段◇今の内裏作り出されて
昔の細かいことに詳しい人は重宝されるもの - 第34段◇甲香はほら貝のやうなるが
方言って独特 - 第35段◇手のわろき人の
手癖が悪い人、という意味ではありません
- 第36段◇久しくおとづれぬ比
女性の気遣いについて - 第37段◇朝夕隔てなく馴れたる人の
友人を見直すふとした瞬間の話 - 第38段◇名利に使はれて
人に不要なモノとは何か - 第39段◇或人法然上人に
賢人の返答の妙 - 第40段◇因幡国に何の入道とかやいふ者の娘
あっさりした書きかたが、また可笑しさを誘います
- 第41段◇五月五日賀茂の競べ馬を見侍りしに
結果的に自慢話になっている気が - 第42段◇唐橋中将といふ人の子に
世にも奇妙な病の話 - 第43段◇春の暮つかた
一歩間違えたらストーカーです - 第44段◇あやしの竹の編戸の内より
これも一歩間違えたら… - 第45段◇公世の二位のせうとに良覚僧正と聞えしは
その昔、「まんが日本昔ばなし」でも放送されたエピソード
- 第46段◇柳原の辺に
第45段を受けての超ショートショート - 第47段◇或人清水へ参りけるに
傍から見たらただの変人です - 第48段◇光親卿院の最勝講奉行してさぶらひけるを
常識も時代が変われば変化するということです - 第49段◇老来たりて始めて道を行ぜんと
要は今すぐ出家しろという話 - 第50段◇応長の比伊勢国より
いかに人間がデマに騙されやすいかという話